ドアパンチされたラパンを直します
ラパンの左後ろドアの鈑金修理です。強風に煽られて駐車場で隣の赤い車のドアが開き、凹みとキズを受けてしまいました。キズがあるため今回は板金塗装で修理を進めていきます。
塗装前の下処理(パテ整形と下塗り)
ドアノブ及び、ドアの内側部品を外して、パテで凹みを平らに整形しました。
塗装したときの色味がより自然な仕上がりになるよう、前後の隣接パネルも塗装します(これをボカシと言います)。キズを負ったパネルだけ塗装すると、元々の色との微妙な差が出てしまいます。
白くなった箇所は、サフェーサと呼ばれる下地で、パテで整形した箇所が塗装となじむようにする役割があります。お化粧でいうとファンデーションのようなものです。
塗装ブースへ入庫、マスキング作業
車両を塗装ブースに移動させました。塗装がかかってほしくない部分を丁寧にマスキングします。ドアやパネル同士の隙間にもれなくマスキングが必要なため、意外と時間がかかる作業です。
いよいよ塗装開始!
塗装中は、防護服に防毒マスクで技術者の身体への負担をできるだけ抑えています。といっても夏場はブース内に熱がこもるので暑さが尋常ではなく、かなり大変な環境です。
また調色機でデータどおりに配合した色ですが、個々に車体の色は違ってくるものです。実際の塗装は技術以外にも、気温や湿度といった環境にも左右されるため、職人の経験がものを云います。
塗装を乾燥させます
塗装が終わりました。赤外線ヒーターで強制乾燥を行っておりますが、この日はこのまま一晩落ち着かせました。
塗装後の仕上げ(ゴミとり、艶出し)
翌日、塗装の後処理として磨き作業を行います。
塗装のときに付着した微小なホコリやブツブツを、ペーパーとポリッシャーで除去して美観を整え、さらに艶と輝きが出るようにします。
外した部品を組みつけて、完成
ドアノブや内装部品を取り付け、完成です。
左前ドア・後ろドア・後ろフェンダーまで、きれいに仕上がりました。
アルトラパンの板金修理費用
今回は自費での修理となりました。修理の総額は65,000円(税別)です。実質の作業日数は2日間でした。
ご用命ありがとうございました。
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