アライメント・事故車の損害調査

当社では2020年から、スウェーデン製の3次元ボディ測定器「PointX-2」を新潟県で初めて導入しました。
自動車のボディ寸法をデジタル計測し、同型車(新車)の計測データと比較することで、
計測した車体の寸法(歪み)を客観的に知ることができます。

これからの中古車は、車体の歪みを確認しないと危険

ADAS画像出典元:チューリッヒ保険会社

自動ブレーキと呼ばれる車の安全装置が、身近なものになってきました。新型車にはカメラやレーダーなどの安全装置が標準装備され、さらに前後バンパーやあらゆる箇所にセンサーが内蔵されています。これらの先進的な車は、安全装置が正確に作動することが求められています。

自動ブレーキの普及が進めば、自動ブレーキの不具合による事故も増えてくるでしょう。
不具合の原因の多くは天候や道路環境によるものですが、ボディの歪みが原因で誤作動を起こすことも考えられます。

事故歴車と自動ブレーキのリスク

事故歴車と自動ブレーキのリスク
車は事故に遭うと、フレームや足回りの歪みなど目に見えないダメージを負うことがあります。
安全性の確保を念頭に、おこなうべき修理が施された車は、基本的に問題ありません。

しかし単純な部品交換や外装修理など、見た目だけ綺麗にする粗悪な修理が行われると、
中身はダメージを抱えたままの“しっかり走らない車”が生まれてしまいます。

このしっかり走らない車に装着された自動ブレーキのセンサーは、もしかしたら進行方向の正面を向いていないかもしれません。仮に斜めの角度にセンサーが付いていたとしたら、肝心なときに自動ブレーキが作動しなかったり、見当違いの場所で自動ブレーキが誤作動する、ということも全くない話ではないのです。

中古車の売買前にボディの歪みを測定して、安心安全なカーライフ

3次元ボディアライメント
中古車の売買前に、車のボディ計測を行うことで、取引後のトラブルを未然に防ぎ、
売り手買い手とも気持ちの良い取引ができます。

中古車市場では、多くの場合で修復歴の有無は明示されています。

しかし修復歴の根拠は、査定士が修復痕を見ての判断や、
前オーナーの自己申告で、あくまで経験則と主観によるものと言わざるを得ません。

当社ではスウェーデンのカロライナ社製の3Dボディ測定器と
イタリアのラバリオリ社製の4輪アライメントテスターで、
車体と足回りの歪みを数値化することができます。

中古車の取引で車体計測をするメリット

中古車の売却を検討されているオーナー様には次のようなメリットがあります。

・売却後のトラブルを防止できる
・自信をもって売却ができる
・理由のない値引きを抑止できる
・信頼を保てる

中古車の購入を検討されている方
・客観的なデータで車の現状が知れる
・安全な車を安心して購入できる

事故で車が損傷した範囲を数値化できます

PointX-2
3Dボディ測定器「PointX-2」を活用することで、
自動車事故の損傷範囲の調査を客観的に行うことが可能になりました。

具体的には、事故で車体が接触・損傷した箇所を起点として、どこまで衝撃が波及しているかを
①車体寸法をデジタル計測し、②新車の同型車の寸法と比較することで、判定します。

現在ほとんどの乗用車に採用されている「衝突安全ボディ」は、
乗員を保護する目的で、(主要な骨格以外は)車体が壊れやすい構造になっています。
そのため事故で直接的な接触があった箇所以外にも、ダメージが波及している可能性が考えられます。

事故による車の損害を、客観的に調査します

3Dボディアライメント
保険会社は、保険金の支払いを少しでも減らして、利益を出そうと努力しています。
保険会社は民間の営利目的の企業であるので、当然のことです。

しかし、ときに被害者が正当な損害賠償を受けるという権利を侵害することがあります。
たとえば事故で車が損傷した範囲を、実際よりも小さく(狭く)しようとする等です。

当社は、被害者の権利を守るために、適切な損害調査をおこないます。

大手損保各社が認知している3D測定器

損害保険会社
従来のメジャーやスケールを用いた計測で、損傷範囲の確認を行っていた際のことです。事故によるものと思われる損傷があるにも関わらず、損保側が頑なに損傷範囲として認めなかった事例がありました。最終的にオーナー様は、損保側の説明にある程度納得されたようでしたが、私たち修理業者としては心苦しく思う事例でした。

3Dボディ測定器「PointX-2」は、損害保険会社の大手各社に認知されている測定器です。
損傷範囲の根拠を、デジタル計測によって明確化することで
保険会社の担当者やアジャスター(損害調査士)の裁量による判断が、より公正になるよう寄与します。

車の正しい保険金請求
自動車事故の正しい保険金請求車の保険修理を保険代理店に任せたら損をする 保険金請求で間違ったお金の流れが横行している 保険を適用して車の修理をおこなう際に「...

当社のアライメントおよび損害調査サービス

いずれのサービスもお車をお預かりいたします。

ボディの3次元アライメント

3Dボディアライメント
・カロライナ社の3Dボディ測定器「PointX-2」を用いたボディの測定を行います。
・アンダーボディ、アッパーボディの計測ができます。
・診断結果はプリントアウトしてお渡しします。
・お車の売却時にこのデータを添付することで、車の信頼性がアップします。
※こちらのサービスは、車両データの提供が主な目的です。事故歴や修復歴の有無を証明するものではございません。

¥22,000~(税込)
※車格により料金が異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。

足回りの4輪アライメント

4輪アライメントテスター
・ラバリオリ社の4輪アライメントテスター「RAV」を用いた足回りの測定を行います。
・車輪の取り付け角度を測定・調整します(後輪は調整機構がない車の場合、調整できません)
・診断結果はプリントアウトしてお渡しします。
・お車の売却時にこのデータを添付することで、車の信頼性がアップします。
※事故歴や修復歴の有無を証明するものではございません。

¥22,000~(税込)
※車格により料金が異なります。詳しくはお問い合わせ下さい。

損害調査報告書の作成サービス

損害車両を事故直前の状態にするのに要す費用を調査いたします。
1mm単位でのフレームの歪みを計測・立証することが可能です。
※当社において調査対象の車両の修理をご依頼された場合は、こちらの費用は減免いたします。

¥55,000~(税込)
※修理費(税別)が100万円を超える場合は、修理費の5%(税別)が調査金額になります。

自動ブレーキが誤作動するスラスト角の重要性車が真っすぐ走らないと危険な理由を解説します。車の修理にあたっては、自動ブレーキのエーミング(校正)が必要となる場合がります。エーミングは、車が「真っすぐ走ること」が前提条件です。見かけだけの修理をして、車の中心線や進行方向がズレたままでは、誤作動する危険があります。...